おススメ曲!

2018年5月18日金曜日

Ryu Matsuyama「Between Night and Day」を読んだよ。

Ryu Matsuyamaメジャーデビュー、おめでとう!

というわけで、2018年5月16日発売のメジャーデビューアルバム「Between Night and Day」の感想書くよ。


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【この記事ではこだわりの詰まったブックレットについての感想だけ書きます】

まずはどーんと。
52ページと大ボリュームのブックレットが入った厚みのあるCDケース。
そして、予約特典のアルバム未収録デモ音源。

通常のCDケースは1㎝ほどの厚みだけれど、こちら1.2㎝ありました。
たった2㎜差でもかなり厚く見える。
そして中のブックレット、52ページを中綴じで作るなんて、無茶しやがる。。。

通常のブックレットは(ものにもよるけど)だいたい135㎏マットコート紙で10~20ページくらいだろうか。そのスタイルで作ってたらコレは、ケースの厚みは2㎜差じゃ済まないし、重いし、中綴じのホチキス針は通らないだろうし、二つ折りで重ねるなんて無謀でしかない。

それ故か、それも含めたデザイン性としてか、このブックレットに使用された紙は薄い、とても薄い。薄いけど悪くない紙。だって黒ベタ塗りが綺麗にのっていて艶があって、白抜きの小さな文字の潰れも滲みもなく視認性が高い。画像は粗いデータを使って加工・印刷されてはいるけど。
でもおそらく、その紙の薄さと紙質ゆえにカラー印刷には耐えられなかったかな。だからモノクロになった可能性もあるかな。デザイナーさんの方向性もあるかもだけど。

で、ブックレットですよ。
ちなみに私、歌詞は読み物派の人間なのでブックレットは大事です。

このブックレット、その紙の薄さとモノクロを最大限に利用してます。



(ここから先は勝手にブックレットを深読みしてみようという試みです)



ページを開けば全面黒ベタの遊び紙、タイトルデザイン、目次、と並び、Lirycsのページが始まります。
とはいえ、1曲目は「Window」と名付けられたインスト曲。
四角が並んだアートワークのページを抜けて、「Window」「M1:(No Liryc)」とだけ小さく記された真っ白なページ。

まあ、スルーするよね。
インスト曲だし、そんなもんだろうって思うよね。



とはいえ、お時間あったらお試しください。

  1. 黒ベタ塗りのページから6ページまでをつまみます。
  2. 表紙を軽く曲げて7ページ以降の後ろのページと一緒に持ちます。
  3. 6ページを自分の方に向けた状態で黒ベタページを光にかざします。
  4. 紙が薄いため裏写りした前ページの四角が見えます。
  5. 黒ベタページから順に紙をめくります。
  6. 徐々に夜が明けます。
  7. 「Window」でした。



ちなみに5ページの四角は長方形で三分割され、鋭角が描かれています。
これ見て何となく、私が感じたこと。
三分割はりゅうまつの3人それぞれの窓。
それを割る鋭角は、髪の長さ?
左の長方形は、上のスペースが狭い(髪短い)、Tsuruさん。
真ん中はスペースが中くらい(二人の中間の長さ)、Ryuさん。
右の長方形は、上のスペースが広い(髪が長い)、Jacksonさん。
みたいな?
勝手な想像してみた。



8・9ページは素直に歌詞を読みました。
が、裏写りする次ページの太い曲線が気になります。



そこで10・11ページを開くと、9ページでは折り畳まれていた曲線の端が10ページに広がってにょろんと波を描きます。このページはデザインが入り、歌詞の「Falling」がとても落下しています。さらに太い波線の荒波によって歌詞が揉まれ、しかし重力は安定して落下してます。

最後の歌詞が波線によって一部見え難いですが、隣にバラけているけど同じ歌詞があるので必要なら脳内補正しましょう。あるいはバラけた歌詞が見難い時は、最後の歌詞を見ましょう。



12~15ページが4曲目の歌詞になります。
ここまでくると他愛無いはずの裏写りにまで深読み入れたくなりますね。
波線の裏写りのてっぺんに"Oh..."の字が被ってるとか。考え過ぎですね。
むしろここは15ページに飛ばされた最後の1行の、強められたメッセージ性を汲むべきですね。



16・17ページは5曲目の歌詞になります。
ここは歌詞の最後の方の、一行全角表記。
『大事なところだから大きく書きました。この歌の肝です。』
ですかね。



18・19ページはアートワーク。
それぞれのページに別の木の枝のモノクロ写真の加工。
写真の前後ページにある5曲目や6曲目の複雑な心理のイメージでしょうか。
歌詞に現れるそれぞれ人物の目に映ったものの隠喩のようにも感じます。
あるいはそれぞれの心の欠片の交換あるいは交感でしょうか。



20・21ページは、そのまま歌詞を楽しめばいいのでしょう。
次ページの裏写りの大小水玉が気になるところです。



22・23ページを見た感想、「うぉい。歌詞見えんやないかーい!」。
ページが大小水玉に席巻されています。
でも大丈夫!
次の24・25ページがあります。
水玉はありますが、ちゃんと見えます。
しかし水玉の配置が気になりますね。
これ、前ページの同じ位置の水玉と同じ大きさの丸が描かれています。
ぜったい何かある。



26・27ページはアートワークです。
ぜったい何かある。
これは22~26ページを光にかざしてみましょう。
26ページには大きな黒丸によって切り抜かれた草花の画像。
そこには、たくさんの水玉が被ります。
ページをめくっていけば最後には3つの丸が残り、内1つは大きな黒丸に触れています。
27ページに示される"you"と書かれた画像との流れをみれば、受精の暗喩でしょうか。



28・29ページの8曲目の歌詞を見れば、新しい命が生まれていますし。
そして"dust"の文字が飛ばされています。
塵なので仕方ないですね。



31ページには9曲目の歌詞の一部が配され、"words"に取り消し線が引いてあります。
そして33ページの同じ位置に取り残された取り消し線。消えた「words」の行方は、予約特典の未収録音源でしょうか。考え過ぎですね。
感じてください。



その後は歌詞和訳の真っ黒ページからクレジットページと続きます。

気合い入れて作られたブックレットだけありました。
私に気づけたのはこれだけだけど、もしかしたらまだ何かあるかもね。

最後に、後のページに3人の近影が載せられていますが、何か何か美味しそうなの食べてますね。






Ryu Matsuyamaオフィシャルウェブサイト→ http://ryumatsuyama.com




もうひとつの記事はこちら↓
Ryu Matsuyama「Between Night and Day」を聴いたよ。